危険な海外FX取引所の見極め方【元・日本チーム責任者が語る間違いだらけの取引所選び】

皆さん、こんにちは。

元・海外FX取引所日本チーム責任者のサクライと申します。

私はもともと海外FX取引所の立ち上げメンバー及びマーケティングとカスタマーサポートの責任者として働いていました。

その中で実際に目にした耳にした感じた海外FX取引所の実態を、余すことなく皆さんにお伝えし、そして取引所を選ぶ参考にしていただきたく思い、「海外FXmap」の運営をしております。

今回は危険な海外FX取引所を見極める方法として「ノミ」業者について解説して参りたいと思います。

「ノミ」業者とは何か？

「ノミ」はもともとギャンブル用語として使われており、お客様から預かったお金で実際に賭けず結果を見てから、負けたなら全て懐にしまい、勝ったのなら勝った分をお客様に返すという動きのことを言います。

FX業界での「ノミ」は顧客からの注文を表面上は受けたようにしておきながら、実際には何もしておらず、取引の結果を見てから顧客の資産を増減させるという流れです。

A-book / B-book / NDD / DD / STP / ECN などの単語が出てきたら、「これはノミかどうかの説明をしているのだな」と思ってください。

「ノミ」の何が悪いの？

FX取引所が「ノミ」行為を行っている場合に、そのFX取引所の売上は「顧客の負け分」がほとんどです（入金出金手数料やスワップ・レバレッジ手数料などもありますが微々たるもの）。

そうなるとFX取引所は顧客に勝たせないため、負けさせるために様々なことをやってくるのではと疑ってしまいますね。

• スリッページ
• レート調整(価格調整)
• 約定拒否
• 出金拒否
• ストップ刈り
• ロールバック

これらが顧客を勝たせないために取引所が打てる手段です。

この中のいくつかは実際に私も目にしたことがありますし、顧客対応も行ったことがあります（私がやったわけではないですよ！）。

海外FX取引所による顧客を負けさせるための行為についての詳しい説明はまた次回としましょう。

「ノミ」行為を行っている海外FX取引所は「故意に顧客を負けさせよう」ということを行ってしまうのではないか？という不安を抱いてしまうということが問題なのです。

全ての海外FX業者は「ノミ」行為を行っている

海外FX取引所による「ノミ」行為について説明させていただきましたが、ここで表題について説明を行いましょう。

海外FX取引所としても「ノミ」行為を行っていると思われることはマイナスイメージになるのではないかということで、NDD方式を採用していると言っている海外FX取引所も多くあります。

NDD方式なら注文に手を加えずにそのままインターバンクに流すので「ノミ」行為を行うことはできなくなりますね。

これが完全に嘘だということになってしまうと、ただの嘘つき業者になってしまいます。

嘘ではなく、「部分的に」NDD方式を採用しているという言い方が正しいと言えるでしょう。

「ノミ」行為をしていると思われたくないためNDD方式を採用していると言っている全ての海外FX取引所は、「部分的に」NDD方式を採用していると私は断言できます。

部分的なNDD方式とは何か？

断言できる理由の前に部分的なNDD方式について説明しましょう。

非常に簡単です。
「特定の注文はインターバンクに流し、それ以外の注文は流さない」
このような状態でもNDD方式と言っています（それってDDじゃないのか？という疑問はそのとおりです）。

そのような方式をNDDと言っていたとしても、顧客側では確かめることはできません。

また直接連絡したとしても、サポートスタッフへもNDDと伝えるようにとしか指示されていないので、それ以上の回答はもらえないでしょう。

なぜ全ての海外FX業者は「ノミ」行為を行っていると断言するのか？

海外FX取引所の目的は一つです。「大きな売上を上げたい」それだけです。

「ノミ」行為をしない限り、売上の大部分は取引手数料だけとなり、新興の取引所では顧客も取引量も少なく、納得のいく売上を出すことはできません。

多くの顧客を獲得するためには魅力的なキャンペーン、ボーナス、アフィリエイト報酬やIB報酬が必要となってきます。

そのためには多くの売上が必要になるわけですね。

実際、私が携わってきた海外FX取引所でもNDDとは言っているものの、取引量ではなく顧客の勝った負けたが毎日の売上報告として上がって来ていました。

まとめ：間違いだらけの海外FX取引所選び

ここで一度、皆さんの視点からお話しましょう。

「ノミ」行為をしている（と思われる）海外FX取引所を選ぶべきではないのか？という疑問についてですが、結論から言うと「別にノミ行為をしてようがしてまいが関係ないのでは？」が回答です。

 

自分がトレードで負けてしまったときに、外部要因に理由を求めてしまいがちです。その時に「ここの業者はノミ行為をしているから負けたんだ！」と考えてしまうのです。

ただ冷静になってみると、わざと顧客に負けさせるようなことを続けている業者が残っているわけはありません。

「ノミ」行為をしているかどうかを取引所を選ぶ判断材料にすることは意味がないと言えるでしょう。

次回は海外FX取引所が行っている顧客を負けさせるための手段についての真偽を解説したいと思います。