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皆さん、こんにちは。
元・海外FX取引所日本チーム責任者のサクライと申します。
私はもともと海外FX取引所の立ち上げメンバー及びマーケティングとカスタマーサポートの責任者として働いていました。
その中で実際に目にした耳にした感じた海外FX取引所の実態を、余すことなく皆さんにお伝えし、そして取引所を選ぶ参考にしていただきたく思い、「海外FXmap」の運営をしております。
今回は先日発生した海外FX取引所へのアクセスができなかった件について、解説していきます。
急にサイトにアクセスできなくなると不安ですよね…
急にアクセスできなくなった海外FX取引所
2022年6月21日17時、下記のようなつぶやき何件か見受けられました。
?
fxgt死んだぞ?#ビットコイン#ETH pic.twitter.com/58HrpHSDrl
— ユキッドスネーク@養分組 (@yukisaito2011) June 21, 2022
https://twitter.com/ashley_fx44/status/1539134869863018496
今まで問題なく使えていたのにも関わらず、急にログインできなくなってしまいました。
海外FX取引所以外でも、有名なところではコミュニケーションツール「discord」やイラストコミュニケーションサービス「pixiv」へログインできなくなってしまっていたようです。
海外FX取引所、仮想通貨取引所の中では「FXGT」「FTX」「Bitfinex」「CoinmarketCap」「OKX」が同じく500InternalServerErrorによって、アクセスができなくなってしまっていたようです。
取引所によってはトレードの画面は使えるのに、入金や出金の画面は使えないというケースもあったそうです。
思い返すと1、2年くらい前に同じような状況が発生したこともありました。
一体何が起こったのでしょうか?
Cloudflareが原因の通信障害
同じタイミングが使えなくなってしまったサービスには何が共通しているのでしょうか?
実は全てウェブサイトに「Cloudflare」というサービスを利用していたことが原因でした。
Cloudflareって何?
皆さん、Cloudflareを検索してウィキペディアなどで調べてみましたか?
そしてほとんどの人がこう思ったはずです。
「よく分からないけど、ネットの会社かな?」
はい、私もその一人です。
過去に同じ理由でウェブサイトにアクセスできなくなった際に、お客様から問い合わせが相次いだのにも関わらず、理由が分からなかったため、「お待ちください。確認しています」と何度も返信していました。
その後、やっとCloudflareが原因ということが分かったのですが、その説明にかなり困ったのを覚えています。
簡単にお伝えすると、ウェブサイトの「高速化」「セキュリティ強化」を行っているサービスです。
そのCloudflareで通信障害が発生してしまった結果、導入している取引所のウェブサイトへのアクセスができなくなってしまったということでした。
Binanceは回避できた
実はCloudflareを導入している取引所の中でも、Binance(バイナンス)は通信障害が発生していても問題なくアクセスできたという報告があります。
BinanceのCEO、Changpeng Zhaoは「色々頑張っているんだよ」のようなことをtwitterで言っています。
Welcome to decentralization. We just have a redundant setup for one of the services many others rely on solely. Lucky. https://t.co/ZLEDDKAels
— CZ 🔶 BNB (@cz_binance) June 21, 2022
急に取引所にアクセスできなくなってしまったらどうするか?
今回の様に急に取引所にアクセスできなくなってしまった場合には、どうすればいいのでしょうか?
ポジションをオープンしていないか確認しましょう。
もしポジションを保有している場合には、どの時間からどの時間までアクセスできない時間があったのかを確実にチェックしておきます。
万が一、アクセスできない時間で大きく価格が変化した際には、「アクセスできなかったため、取引ができなかった。そのため大きな損失が発生してしまった」と海外FX取引所に連絡できるようにするためです。
その際には数字や時間をできるだけ細かく伝える必要があるので、アクセスできなかった時間は確実にチェックしましょう。
ただ逸失利益の請求はほぼ不可能なので、「本当はここでポジションを保有できればこれだけの利益を得ることができたはずなので補填しろ!」という要望は通りません。
サポートに連絡しよう
急にアクセスできなくなってしまったときには、海外FX取引所に確認しても回答をもらえるのはかなりあとになるでしょう。
ただ通信障害が発生している間、アクセスできなかったということを確実に伝えるためにも、一度だけサポートにメールやメッセージを送っておきましょう。
そうすることで、私はこのときにアクセスしようと思ったのにできなかったという証拠を残すことができます。
このときにチャットはあまり意味がありません。個人を特定できないタイプになっていることがほとんどなので、メールなどのほうがいいでしょう。
twitterで情報収集をしよう
通信障害についての海外FX取引所の公式発表はかなり遅いか、直りましたという事後報告がほとんどです。
それを待つよりも、twitterなどで海外FX取引所の名前で検索し、他の人の状況を確認したほうがいいかと思います。
ここで重要なのは「どれくらいの人が影響を受けていそうか」という部分です。
原因を考察している人もいますが、これに関してはあくまで参考程度に思っておけばいいかと思います。
原因が分かったところで、アクセスできない状況には代わりがないので。
また引き続き見続けているとアクセスができるようになったという報告も見つけることができるので、そうなったら自分でもアクセスを試してみて状況を確認しましょう。
まとめ: 急に海外FX取引所にアクセスできなくなったらどうするか?
- ポジションを保有していないか確認
- 具体的にどの時間帯でアクセスできなかったか確認
- その間、価格はどのように動いたか確認
- サポートに連絡
- twitterで情報収集
というような流れで動いてみましょう。
一度アクセスできなくなったからと言って、その海外FX取引所が逃げたと決めつけてしまうことがないように気をつけていきましょう。
ただ常にその可能性はあるかもしれないと心に留めておくは重要です。