Contents
皆さん、こんにちは。
元・海外FX取引所日本チーム責任者のサクライと申します。
私はもともと海外FX取引所の立ち上げメンバー及びマーケティングとカスタマーサポートの責任者として働いていました。
その中で実際に目にした耳にした感じた海外FX取引所の実態を、余すことなく皆さんにお伝えし、そして取引所を選ぶ参考にしていただきたく思い、「海外FXmap」の運営をしております。
今回はそれぞれの海外FX取引所がイメージキャラクター、アンバサダーとして採用しているタレントやスポーツ選手から、どのようなマーケティング戦略で、誰をターゲットにしているかというところを考察してみましょう。
FTX Japanは大谷翔平(MLB選手)
久しぶりにビックニュースが飛び込んできました。
FTX Japanのイメージキャラクターとして大谷翔平選手が起用されることになりました。
早速Youtubeでも映像が流れており、オオタニサンの姿を確認することができます。
もともとFTX JapanはFTXという海外仮想通貨取引所だったのですが、それが2022年の春に日本へのサービス提供を停止しています。
その後、FTX Japan株式会社として日本の金融庁の許可を得た後に、サービスを開始しました。
その矢先の大谷翔平選手の起用ということになります。
ここから分かることは
- FTX本部からかなりのマーケティング費用が割り当てられている
- 日本人がターゲットになっている
ということです。
1つ目はすぐに分かりますね。大谷翔平選手を起用するとなったらいったいいくらかかるのか想像もつきません。
2つ目は少しだけ、取引所の状況を考える必要があります。
先ほどお伝えした通り、FTX Japanは2022年から日本でサービスを開始しています。
もともとFTXはスポーツ選手とのパートナーシップ契約を行うことが多く、2022年はルイス・ハミルトンなどが所属するメルセデスF1チームと契約していました。
世界的にはファンも多いF1ですが、最近は常時参戦している日本人のドライバーもおらず、日本では下火のイメージです。
そこに来ての大谷翔平選手の起用。金融庁の認可もおりて、豊富な資金力を使い、確実に日本人へのアプローチを進めていくことでしょう。
取引手数料やレバレッジなどの使い勝手の部分でどこまでアップデートしていけるか、注目の取引所です。
Bitgetは本田圭佑(元・サッカー選手)
Bitgetという取引所をご存知ですか?
2018年にシンガポールでサービスを開始した仮想通貨FX取引所です。
ただあまり日本人へ積極的なマーケティングを行っていなかったようで、あまり名前を聞くことや実際に使っている人はいなかったかと思います。
その後、2020年にSNKというゲーム会社(キングオブファイターズやメタルスラッグなどが有名ですね)が1000万ドル近くの出資を行ったと言われていますが、そのときもそれ以上の発展はなく、ふーんくらいで終わってしまったような気がします。
そんなBitgetですが、どうやらついに日本人へ本格的に進出するつもりのようです。
その日本進出のためのアンバサダーとして、本田圭佑(元・サッカー選手日本代表)を選んでいます。
長らくサッカー日本代表を引っ張ってきた本田圭佑氏なので、30代以上の男性ならほとんど知っているでしょう。
30代以上の男性というのは、仮想通貨FX取引所を利用するユーザーのメイン層です。
確実に狙いを絞って来ているのでしょう。
GEMFOREXはデビット・ベッカム
スポーツ選手を起用するということにおいて、今までは最も積極的と思われていたGEMFOREXは今は元・イングランド代表サッカー選手のデビット・ベッカムを起用しています。
2002年日韓ワールドカップのときにはベッカムヘアというソフトモヒカンが大流行するほど、日本では大人気の選手でした。
その前は史上2人しかいないボクシング六階級制覇を成し遂げたフィリピンの英雄マニー・パッキャオを起用しており、世界的に有名な人を選びながらも、確実に日本人のおじさんたちに刺さるような人を起用していますね。
BigBossはボブ・サップ
海外FX取引所の中では老舗とも言えるBigBossも積極的にタレントを起用していることで有名です。
今はボブ・サップになっていますね。これもおじさんたちには刺さりがちな起用と言えるでしょう。過去にはゴルゴ13も起用していたこともあるので、今後も色々仕掛けてくるかもしれません。
個人的には今だからこそ北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督に引き受けてもらいたいところです。
Bybitはアビスパ福岡
少し毛並みを変えて、BybitはなんとサッカーJリーグのチームとスポンサード契約を行っています。
Bybitは金融庁から無登録業者として警告を受けているのにも関わらず、アビスパ福岡と提携しているということは、DAZNとの関係などからうまくやったのでしょう。
経済的にも権力的にもかなり強いコネクションがあるように思われますので、何かあっても対応できるだけの力はあるでしょう。
しかし、こっそりアビスパ福岡やDAZNとの契約が切れていたら、何かしらあったと考え、その後の動向を注視したほうがいいかと思います。
まとめ: アンバサダーからでも海外FX取引所の戦略は分かる
他にもFBSがサッカーチームレスター・シティ(岡崎慎司選手が所属していましたね)HotForexもサッカーチーム、パリ・サンジェルマン、LANDFXはサッカーチームのマインツ / クイーンズーパークレンジャーズなど、明確に日本人をターゲットにしていない海外FX取引所はサッカーチームとスポンサー契約を結んでいるところが多いですね。
これは欧州サッカーはかなり人気が高いということでしょう。
そんな中、大谷翔平選手とアンバサダー契約を結んだFTX、今後の動きにも注目です。